設置場所

  温室を立てるとなるとまずは建てる場所の選定です。
  できれば日当たりが良くて、近い場所というのが理想ですが、景観や家族の同意も重要な要素となります。
  今回私の場合は、家の脇のウッドデッキの一部を使うこととしました。この場所だと、勝手口から出入りできますし、ウッドデッキの基礎板が使えるので、基礎から作るという手間が省けます。欠点は日当たり。4時間ぐらいはなんとか日が当たりますので、ネペンテスには可というところと判断しました。

設計、下準備

  さて、温室を立てる場所が決まると、次にはどんな温室を立てるかを考えます。ここからは、資金という大問題も発生します。広さは敷地条件にもよりますし、暖房効率や冷房効率にも気を配る必要があります。
  いろいろと考えて検討した結果、自分で木造自作温室を建ててみることにしました。やはり敷地にあった大きさに作れて、後で内部の仕切りなどを変更できて、冷却装置や換気扇、流しなどがつけやすいことが選考の理由です。
  さて、温室を作ると決意したらまずは勉強です。本は「温室とフレーム 作り方・使い方」ガーデンライフ編/誠文堂新光社という立派な本があります。20年以上前の本でもう一般には売っていませんが、図書館で探して取り寄せて読みました。非常に細かく専門的なことまで書いてあって、結構難しい本ですが参考になりました。そのほかにもDIYホビー雑誌のドゥーパ(学習研究社)のガレージつくりや、男の隠れ家作りなども図書館でバックナンバーをいっぱい借りてじっくり読み込みました。

設計図

 試行錯誤の結果、大体の温室の基本構想は固まりました。横2.3メートル、縦2.7メートル、高さ2.3メートルの約2坪の温室としました。少し小さく感じますが一人で作ろうとすると妥当な大きさではないでしょうか。構造的には、ウッドデッキの上に、下半分が断熱材入り板張り壁、上半分がアルミサッシの複層スライド窓を持った小屋ができることになります。
  温室は母屋にくっついていて、屋根はアルミサッシFix窓を5枚はめ込む構造にしました。断熱材入り板壁と複層の断熱ガラス使用ということで保温にはかなり気を使ったつもりです。ガラスにしようか、ポリカーボネート複層板にしようか、かなり迷いましたが、傷がつきにくいこと、掃除しやすいこと(結構ほこり、水垢、どろが屋根にはたまります。)、雨があたったときにうるさくないこと、機密性重視からアルミサッシ窓を選択しました。

材料

  木材は、ほとんどは2x4のSPF材です。 ただ屋根の部材は、腐食に強いとされる、アメリカンレッドシダーを 使いました。
  合板は耐水性ベニアや10mm厚ぐらいの合板を使用しています。
そのほかに気をつけたことは、できるだけ大型工具類を買わないで建てることでした。実質使っているのは電動ドリル一本です。木材、合板についてはしっかりと各部材の設計をして、ミリ単位で材料を列記して、これに合わせて、ホームセンターの木材加工サービスで切ってもらいました。切った部材はホームセンターの軽トラを借りて家まで運びました。

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